ありったけのありがとうを
デビューから2年8ヶ月。ジャニーズWESTは私を、たくさんのファンを、京セラドームへと導いてくれた。彼らにとって初めてのドームコンサート。開演前はここ数年で一番と言えるほど緊張しており震えが止まらなかった。
彼らはドームコンサートが始まる前、ラジオや雑誌などで「ステージに上がったらお客さんが全然入っていない夢を見た」だとか「コンサートが始まっているのに俺だけ振りを覚えてない夢を見た」などと言っていた。加えて、24日のリハーサルでも「まだ人のいない客席を青ざめながら煽っていた」とMCで話してくれた。
彼らの中の漠然とした不安。
けれど、そんな心配はいらなかった。白幕が降りた時に彼らを待ち受けていたのは、4万5千個ものペンライトの光で満たされる京セラドームだった。
私はこの光景を彼らに見せることができて嬉しかった。
誰か一人が喋る時には彼のメンバーカラーでドームがいっぱいになる。その景色を見て綺麗だという彼らの姿もまた、綺麗だった。ドームコンサートを行う前に背負っていた不安とかそういうものが全て取れて、これからさらに大きなステージに登ろうとする7人の姿は美しかったのだ。
照史くんは24日の最後の挨拶で「ありがとうって伝えようと思ったけど、そういう言葉では言い表せれなくて。」と言った。この言葉は私の中である人*1の言葉と重なった。その人もまた下積みが長い人だった。そうなのだ、彼らはデビューに至るまで様々なことを乗り越えてきた。彼らがジャニーズになって、長いJr.時代を経て、あの日あの場所に立つまでには私が知らないたくさんのことがあった。ドームで見たそれは、彼らのジャニーズ史の中のほんの一角でしかない。そして私はその歴史の中のほんの短い期間、彼らを応援してきた身にすぎない。だから松竹座でパフォーマンスしていた時に彼らを見ていたら、という空想をした回数はもう数え切れない。けれど私は、いま彼らを応援している。それでいいと思った。いまの彼らはきっと彼らの歴史の中で一番美しいのだ。一番美しい彼らを応援できる喜びや幸せは何事にも代え難い。
私はジャニーズWESTにありったけのありがとうを伝えたい。
アイドルとして、ジャニーズとして、私たちの前に立ってくれてありがとう。こんなに素敵なコンサートは初めてだった。私はこれからも彼らについて行くのだ。